LL紙パックリサイクル推進研究会

回収・リサイクル事例 株式会社与野フードセンター

LL紙パックリサイクル推進研究会では、アルミ付き紙パックの回収・リサイクル事例を紹介しております。このレポートの詳細版は、会員専用ページでご覧いただくことができます(閲覧にはIDとパスワードが必要となります)。

 

与野フードセンター

与野フードセンター

1. 与野フードセンターの概要
与野フードセンターは1960年に当時の与野市(現さいたま市)で創業した地域に密着した食品スーパーマーケットです。埼玉県内に17店舗を展開し、売上高は170億円に上ります

 

2. 背景と経緯
与野フードセンターではアルミなし牛乳パックの回収を30年ほど前から行っており、それ以外の資源物の回収リサイクルも以前から実施してきました。埼玉グリーン購入ネットワークの会員にもなっており、環境問題への取り組みを積極的に進めています。

 

紙パック等の回収ボックス

紙パック等の回収ボックス

3. 取り組み概要(アルミ付き紙パックの回収・再生品の販売と活用)

3.1. アルミ付き紙パック回収開始のきっかけ
アルミ付き紙パックの回収を始める以前は、同業他社や古紙問屋をはじめとする異業種との協働、自治体の協力などによってマルチパック(ビール等の缶飲料を複数個束ねるための紙製のパック)の回収拠点を整備し、収集運搬に関わるエネルギー削減、ごみ焼却による二酸化炭素排出量削減を目指した「共同回収」の取り組みに参加していました。アルミ付き紙パックもリサイクルできることを知り、回収を始めました。


3.2. 店舗での回収の実施

アルミ付き紙パックも回収しています

アルミ付き紙パックも回収しています

与野フードセンターでは、店頭に設置された回収ボックスでアルミなしとアルミ付きの紙パックを分類せずに一緒に回収(混合回収)しています。直近1年間の回収量は13.5トンで、そのうちの約1割がアルミ付き紙パックです。

3.3. きれいな紙パックを回収するための工夫や来店者へのアピール
リサイクルに適したきれいな紙パックのみを回収するため、回収ボックス自体を常にきれいな状態に保つことでゴミ箱ではないことを認識していただくと同時に、集まった紙パック収集の際には回収ボックスの中にきれいな紙パックをいくつか残しておくことで、異物を入れづらい状態にしています。
月に1回、開催される店頭朝市では、「紙漉き体験」を実施したり、アルミ付き紙パックがリサイクル可能であることを掲載したリーフレットを配布したり、紙パックを切り開くための専用カッターを提供したりしています。

リサイクルしたトイレットペーパーは個包装でも販売

リサイクルしたトイレットペーパーは個包装でも販売

3.4. 再生品の販売と活用
店頭で回収された紙パックは、トイレットペーパーにリサイクルされます。一般的な12ロールのものは、買い物の際にそれだけで片手がふさがってしまったり、家の中で置き場所に困ったりすることがありますが、「個包装」でも販売していますので、購入しやすくなっています。このほか、店舗のバックヤードで排水に含まれる油分を除去する際、紙パックをリサイクルした吸着シートを使用しています。

 

4. 回収・リサイクル実施の効果と今後の課題
4.1. リサイクル実施の効果
与野フードセンターの店舗がある自治体ではアルミ付き紙パックを資源物としていませんが、各店舗の紙パック回収量やその中に含まれるアルミ付き紙パックの量をみると、行政が回収できていない資源物の回収拠点としての役割を大いに果たしているようです。
また、従業員の環境に対する意識が向上しました。事務所など社内で発生するものについても積極的にリサイクルに取り組んでいます。

4.2. 今後の課題
資源物の種類によって排出場所や回収拠点、ルートが異なります。例えば、紙パック・アルミ付き紙パックは与野フードセンター単独で、缶飲料のマルチパックはほかの企業等と共同回収しています。このように、リサイクルの品目や参加企業の増加に合わせた最適な回収ルートを構築することが、今後の課題の一つです。

 

5. アルミ付き紙パックのリサイクルを拡大していくために必要なこと
5.1. マイナスイメージの払拭
紙パックは従来、リサイクルに適さないものとして扱われてきた経緯があり、特にアルミ付き紙パックについては行政での取り扱いも廃棄物とされている場合が多いのですが、最近では技術の進歩によりアルミ付き紙パックのリサイクルができるようになりましたので、リサイクルが可能なエリアでは資源物として位置づけることによって回収がより進めやすくなるのではないかとのお話しでした。

5.2. 関係者の理解や協力など
環境教育の観点からごみの分別を習慣づけるべきだと考える人の中には、アルミなしとアルミ付きを混合回収するのではなく、これらを分別するべきだと言う人もいました。また、共同回収に関して前向きに検討を進めながらも社内の合意がとれず最終的には取り組みへの参加を断念したりするケースもありました。持続可能なリサイクルを進めていくためには、オープンな議論を通じた関係者の理解や協力が必要と思われます。

 

 

●取材日時:2016年11月11日(金)
●取材先:株式会社与野フードセンター

株式会社与野フードセンターのWebサイトURL  http://www.yono.co.jp/

 

※ アルミ付き紙パックはリサイクルすることが可能で、実際にトイレットペーパーなどに生まれ変わっています。消費者の皆様がご家庭で使用したアルミ付き紙パックの一部も回収・リサイクルされています。アルミ付き紙パックをどこで回収しているのかをお知りになりたい方は、下記サイトをご参照ください。

アルミ付き紙容器の回収拠点検索(外部サイトに移動します)
http://www.eco-kami.jp/alupa/recycle/search.html

 

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