日本最大級の環境展示会である「エコプロ2023」（主催：一般社団法人サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社）が、2023年12月6日(水)から8日(金)までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東ホールで開催されました。今年も環境や自然災害対策などの総合展示会「SDGs Week EXPO」のなかのひとつの展示会として開かれ、SDGs Week EXPO全体では432社・団体が出展し、3日間の入場者数は66,826人でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

当研究会は、本年度も「集めて使うリサイクル協会 / 印刷工業会」のブースへの出展協力を行いました。アルミ付紙パック（LL（ロングライフ）紙パック。以下、「アルミ付」といいます）の特徴である「主な原料は紙」「長期常温保存が可能になり食品廃棄物削減に繋がる」「トイレットペーパーなどにリサイクルできる」ことをわかりやすくお伝えし、少ないながらもアルミ付を回収している自治体や小売店が増えてきている現状をお話ししました。展示パネルには「ご存知ですか？　アルミ付紙パックがリサイクルできること」「アルミ付紙パックは良質の古紙原料です」「主原料が紙のため、トイレットペーパーほか様々な紙製品にリサイクルされています」と大きく表示して展示の趣旨をお伝えしました。アルミ付のリサイクルに強い関心を持ち詳しくお話を聞いてくださった方に、回収拠点検索サイトをお知らせするリーフレットやリサイクル事例集をお渡ししました。

 

 

 

 

 

 

 

 

アルミ付のうち小売店などでよく見かけるものは野菜やフルーツのジュース、緑茶、豆乳などです。そのほか、医療現場をはじめとして業務用で使用されているものもあります。200～330ml程度の小さいサイズのものから、1000ml前後の大きいサイズのものまでさまざまな容量のものがあります。当日はこれらのうちの一部の商品をサンプルとして展示しました。

来場者にお話を伺うと、「展示された商品の類いを買ったり飲んだりする機会はあるが、内側にアルミがあることは知らなかった」、「アルミが使用されていることは知っていたが、アルミ付はリサイクルできないと思い込んでいた」といった声がありました。また、展示された飲料サンプルを見ながら「アルミ付は身近な商品なので、環境のために日常生活で自分たちに何ができるかを考えるきっかけになるよう、子どもたちに伝えたい」と話した小学校の先生の姿もありました。

 

 

 

 

 

 

 

アルミ付も回収している小売店の多くはアルミなし紙パックとアルミ付を同じ回収ボックスで一緒に回収しています。回収ボックスへの表示のされ方はさまざまで、「アルミ付紙パックも回収しています」と大きくはっきりと表示されているものやイラスト付で説明しているものもあれば、表示が小さく目立たないものもあります。そうしたいろいろな表示がされている回収ボックスの写真を複数お見せして説明すると、「回収ボックスはよく見るけれど、アルミ付を回収しているかどうかの表示までは見たことはなかった」という声が多く、回収率アップのためにはそうした細かい点までていねいにお伝えする必要があると改めて感じました。

飲み終わった後のアルミ付紙パックは貴重な再生紙原料となります。このことをより多くの方に知っていただき、リサイクルにご協力いただけるよう、引き続きウェブサイトやリーフレットなどによって情報発信をしてまいります。ブースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

※　LL研が出展協力している「集めて使うリサイクル協会/印刷工業会」のブースでは、展示台、テーブル、椅子などが紙パックをリサイクルして作られました。

なお、リーフレット等で紹介した回収拠点検索サイトへは下記URLでアクセスできます。
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html

LL紙パックの回収・リサイクル事例は下記URLからダウンロードすることができます。
https://ll-pack-recycle.org/download/

※ 今回配布したLL研のリーフレット及び事例集は、ミルクカートン古紙を50％以上配合した印刷用紙を使用して作成しています。