エコプロ2019

2019年12月07日

日本最大級の環境展示会であるエコプロ（主催：一般社団法人産業環境管理協会、日本経済新聞社）が、2019年12月5日(木)から7日(土)までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。今年は「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに515社・団体が出展し、3日間の入場者数は昨年より6,399人少ない155,818人（同時開催の社会インフラテック2019、気候変動・災害対策Biz 2019（SDGs Week3展）来場者数を含む）でした。昨年度までは東ホールの1フロアでの開催でしたが、2020年に開催される東京オリンピックの準備のため、本年度は西ホールに移り、また、2フロアに分かれての開催となりました。来場者にとってはやや動きづらい会場レイアウトになりましたが、当研究会が出展協力しているブースは会場入口から近く、比較的わかりやすい位置にあったこともあり、多くの方にお越しいただきました。

エコプロダクツ2019会場（入口）

エコプロダクツ2019会場（通路）

当研究会は、本年度も「集めて使うリサイクル協会 / 印刷工業会」のブースへの出展協力を行いました。アルミ付紙パック（LL紙パック。以下、「アルミ付」といいます）の特徴である「主な原料は紙」「アルミを使用しているため長期常温保存が可能になり食品廃棄物削減に繋がる」「トイレットペーパーやティシュペーパーなどにリサイクルできる」ことをわかりやすくお伝えし、少ないながらもアルミ付を回収している自治体や小売店が増えてきている現状もお話ししました。展示パネルには「アルミ付き紙パックもリサイクルへ！」と大きく表示してリサイクルへの協力をお願いし、回収拠点検索サイトをお知らせするリーフレットやポケットティシュ、リサイクル事例集を配布しました。また、アンケートにご協力いただいた方には、飲み終わった後の紙パックを開くときに便利な三角オープナーを差し上げました。

ブース全景

アルミ付紙パックのリサイクルについてパネル展示

アルミ付紙パック飲料のうちスーパーなどでよく見かけるものは野菜やフルーツのジュース、緑茶や紅茶、豆乳などです。当日はこれらのうちの一部の商品をサンプルとして展示しました。ブースにいらっしゃった方にお話を伺うと、多くの方はこれらのものを買ったり飲んだりしているとのことでした。適切な回収場所に持って行けばアルミ付が牛乳パックと同様にトイレットペーパーなどにリサイクルできることをご存じの方も少なからずおり、こうした方が増えてきているように感じました。一方で、内側がアルミであることや、アルミ付であってもリサイクル可能なことについてご存じない方もまだ少なくありません。自治体や小売店でアルミ付を回収していないところが多いため「リサイクルできないと思い込んでいた」という声もありました。アルミなしとアルミ付とでは、紙パックに記載されたリサイクルマークが異なることもあまり知られていないようでした。エコプロでの展示を通じてアルミ付紙パックもリサイクル可能であることを知り、「今後はぜひアルミ付もリサイクルに出したい」「アルミ付のリサイクル可能なところがもっと増えると良い」「このことをもっとアピールするべき」などのご意見、ご感想をいただきました。