LL紙パックリサイクル推進研究会

回収・リサイクル事例 高崎市(群馬県)

LL紙パックリサイクル推進研究会では、アルミ付き紙パックの回収・リサイクル事例を紹介しております。このレポートの詳細版は、会員専用ページでご覧いただくことができます(閲覧にはIDとパスワードが必要となります)。

 

1. 高崎市の概要
高崎市は群馬県を代表する都市で、関東平野の北部、東京から約100kmのところに位置しています。市内にはタカナシ乳業や大塚製薬などの工場があるほか、百貨店や家電量販店が複数立地し産業、商業ともに盛んで、高崎だるまや高崎ハムの産地としても知られています。また、群馬交響楽団をはじめとして音楽活動が盛んで「音楽のある街・高崎」としても親しまれています。

2. 紙パック回収の背景と経緯
高崎市が資源回収を開始したのは1990(平成2)年で、当初の回収品目はアルミなし紙パック(以下「牛乳パック」という。)と雑びんの2品目でした。
アルミ付き紙パック(以下「アルミ付きパック」という。)の回収を開始したのは、2010(平成22)年でした。当時の担当者がアルミ付きパックもリサイクルが出来ることが分かり、高崎市でもリサイクルできないか資源回収事業者に確認したところ、アルミ付きパックをリサイクルできる再生紙メーカーがあるとの回答を得たため、資源回収の品目にアルミ付きパックも加えられました。
高崎市では、年に1回、ごみ分別表(ごみかわら版)を全世帯に配布しており、アルミ付きパックが資源回収できることを案内し、円滑に導入することができました。

集積所での紙パック回収

集積所での紙パック回収

3. 取り組み概要
3.1. 集積所での紙パック回収
高崎市では、分別収集によって紙パックの資源回収をしています。市民は月に2回、紙パックを資源物として集積所に持っていきます。牛乳パックとアルミ付きパックを別々に束ねる必要がありますが、「何枚以上まとめなければならない」といった制限はなく、また、500ml未満の小さいサイズの紙パックも回収の対象です。牛乳パックとアルミ付きパックは、集積所に排出する際には別々に束ねられますが、市が委託している回収事業者がこれらを一緒に回収し、古紙問屋で集積されて再生紙メーカーに納入されます。再生紙メーカーでは、牛乳パックと同様にトイレットペーパーなどの製品の原料として使用されます。

3.2. 集団回収による紙パック回収
高崎市では集団回収による紙パックの回収も行われています。2017年度における登録団体数は町内会や子供会、長寿会など502団体です。集団回収でも、アルミ付きパックは回収の対象です。分別収集と集団回収の回収量は毎年同じ傾向で、2017年度も各々ほぼ同量の回収となっています。

3.3. その他
高崎市では、リサイクルセンターや公民館などの施設に設置した回収ボックスで回収する拠点回収は行っていませんが、高崎市内にはスーパーの店頭で牛乳パックを独自に回収しているところもあります。

4. 回収・リサイクルの現状と今後の課題
4.1. 紙パック回収に関する現状
集積所に出された紙パックは、そのほとんどが洗って開いて乾かした状態のきれいな紙パックです。高崎市の可燃ごみに占める「紙・布」の割合は約20%で、この中に紙パックも少なからず含まれていると思われます。

4.2. 今後の課題
群馬県ではごみの減量化を図っており、そのため高崎市でも雑がみが可燃ごみとしてではなく資源物として分別することを周知していく必要があります。古紙の中でも新聞や段ボールについては分別する必要があることが多くの市民に認識され資源物として排出されていますが、それと比較すると、紙パックについては資源物であることが十分に周知されてないかも知れません。紙パックを資源物に出すにあたっては洗って開いて乾かす必要があり、他の古紙類と比べて手間がかかるため、市民はリサイクルに取り組みづらく感じるかも知れないので、回収率を上げるためには紙パックは高品質な再生資源であることを周知していく必要があります。

5. アルミ付きパックのリサイクルを拡大していくために必要なこと
アルミ付きパックの回収を開始するにあたり、引き取り先があったので高崎市ではあまり負担に感じることなく、委託先回収事業者との調整も円滑に進めることができました。市民の間でも特に混乱はなくスムーズに回収を開始することができたことから、回収した後の処理ルートの確保さえできれば、他の自治体でもアルミ付きパックが資源回収業者から再生紙メーカーに納入され、何ら支障なく、リサイクルできるものと思われます。このことを別の角度から見ると、アルミ付きパックがリサイクルできること、回収のルートが地元にあることを自治体が認識していないことが理由でリサイクルされていないケースがあるかもしれません。リサイクルを進めていくためには、住民への周知だけではなく、自治体と資源回収業者、あるいは自治体同士がリサイクルに関する情報の共有を図っていくことが必要であると考えられます。

 

● 取材日時:2019年2月8日(金)
● 取材先:高崎市 環境部 一般廃棄物対策課

 

高崎市のウェブサイト http://www.city.takasaki.gunma.jp/

 

※ アルミ付き紙パックはリサイクルすることが可能で、実際にトイレットペーパーなどに生まれ変わっています。消費者の皆様がご家庭で使用したアルミ付き紙パックの一部も回収・リサイクルされています。アルミ付き紙パックをどこで回収しているのかをお知りになりたい方は、下記サイトをご参照ください。

アルミ付き紙容器の回収拠点検索(外部サイトに移動します)
http://www.eco-kami.jp/alupa/recycle/search.html

 

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