LL紙パックリサイクル推進研究会

エコプロ2025に出展協力

日本最大級の環境展示会である「エコプロ2025」(主催:日本経済新聞社)が、2025年12月10日(水)から12日(金)までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東ホールで開催されました。今年も環境や自然災害対策、インフラ技術などの総合展示会「SDGs Week EXPO」のなかのひとつとして開かれ、SDGs Week EXPO全体では約450社・団体が出展し(12月12日時点での報道発表)、3日間の入場者数は59,873人でした。

エコプロ2025会場(入口)

将来を担う子どもたちも見学に来ました

 

 

 

 

 

 

 

 

当研究会は、本年度も「集めて使うリサイクル協会 / 印刷工業会」のブースへの出展協力を行いました。展示パネルには「酒パック・アルミ付紙パック 牛乳パック同様リサイクル【可能】」「常温長期保存型の紙パック 牛乳パックとココが違う【構造】」と大きく表示して、出展者として伝えたいメッセージをシンプルに表現しました。また、酒パック・LL紙パックのサンプルを展示して、これらのものが身近な商品であることもお伝えしました。

アルミ付紙パック(以下、「アルミ付」といいます)は、「主な原料は紙である」、「長期常温保存が可能で食品ロス削減につながる」、「トイレットペーパーなどにリサイクルできる」ことが主な特徴です。
アルミ付のうち小売店などでよく見かけるものは野菜やフルーツのジュース、緑茶、豆乳などです。200~330ml程度の小さいサイズのものから、1000ml前後の大きいサイズのものまでさまざまな容量のものがあります。

アルミなし紙パック(以下「アルミなし」といいます)とアルミ付の違いは、アルミが使用されているかどうかだけではありません。容器本体に表示されているマーク(識別表示)が異なります。展示では、識別表示の部分がわかるように、黄色の【確認】付箋を付けました。また、常温保存が可能であることが記載されている部分に、青色の付箋を付けました。小売店に並んでいる飲料用紙容器には、こうしたマークや説明が書かれていますので、ぜひ、確認してみてください。

ブース全景

紙パックに表示されているマークを確認してみてください

 

 

 

 

 

 

 

 

アルミ付を回収しているところは現時点では必ずしも多くはありませんが、市区町村や小売店の中には回収しているところがあります。しかし、回収していてもその方法がまちまちであるだけでなく、回収できないという思い込みがあるなどして、アルミ付の回収が進んでいないのが現状です。

東京都武蔵野市や八王子市などでは、牛乳パックを始めとするアルミなしの紙パック(以下「アルミなし」といいます。)とアルミ付を一緒に回収しています。また、アルミなしとアルミ付を別々に回収している市区町村では、アルミ付を「紙製容器包装」、「雑がみ」、「ミックスペーパー」など、古紙の1種類として回収するケースがあります。これらのことは市区町村のごみ分別ガイドをていねいに読まないと、そのことが分からない場合も少なくありません。

アルミ付サンプルを展示しました

回収事例をパネル上で紹介しました

 

 

 

 

 

 

 

 

小売店に設置してある回収ボックスでは、アルミなしとアルミ付を一緒に回収している場合があります。こうした回収ボックスには、アルミ付も回収していることが表記されていますが、それが小さい文字で書かれているために、注意して見ないと気づかないことがあります。最近では、アルミ付専用回収ボックスを設置して、アルミなしとは別々に回収する小売店も出てきました。

このように、市区町村の回収でも、小売店での回収でも、アルミ付を回収しているにもかかわらず、そのことが生活者の皆様に十分に伝わっていない場合があります。こうしたことを、具体例を紹介しながら、お話しさせていただきました。

若い世代の人たちにも分かりやすく説明をしました

多くの方にご来場いただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

来場者にお話を伺うと、「小さい紙パックを開いて中を見たことがないので、アルミが使用されていることを知らなかった」、「アルミ付はリサイクルできないと聞いたので、可燃ごみに出していた」、「回収ボックスの注意書きを意識したことはなかった」という声がありました。

アルミ付を回収していない市区町村や小売店があることは事実ですが、回収してリサイクルしている事例があることも事実です。
最近では、SNSを通じて「資源として出してはいけないもの」が話題になることが少なくありません。ここで注意が必要なのは、市区町村では回収していなくても近所の小売店では回収していたり、紙パックとしては回収していなくても紙製容器包装などの区分で回収していたりする場合があることです。
アルミ付の回収を増やしていくためには、現在アルミ付を回収している市区町村や小売店等の情報を、しっかりと伝えていく必要があります。まずは、身近なところで回収しているところはないか、ぜひ、探してみてください。アルミ付を回収しているところを探せる検索サイトがあります。

★アルミ付き紙容器の回収拠点等検索サイト
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html

紙パックの原材料に古紙は使用されていません。飲み終わった後のアルミ付紙パックは、トイレットペーパーやティシュペーパー等の貴重な原料となります。このことをより多くの方に知っていただき、リサイクルにご協力いただけるよう、引き続きウェブサイトやリーフレットなどによって情報発信をしてまいります。
ブースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。

 

※ LL研が出展協力している「集めて使うリサイクル協会/印刷工業会」のブースでは、展示台、テーブル、椅子などが紙パックをリサイクルして作られています。

LL紙パックの回収・リサイクル事例集は下記URLからダウンロードできます。
http://ll-pack-recycle.org/download/

事例集に掲載されていない回収事例を「活動実績」のページに掲載しています。
https://ll-pack-recycle.org/results/

「アルミ付紙パック(LL紙パック)の回収リサイクルにご関心のある方へ」のページもあわせてご覧ください。
https://ll-pack-recycle.org/news/1375/

※ 今回配布したLL研のリーフレットは、ミルクカートン古紙を50%以上配合した印刷用紙を使用して作成しています。

  • 記事一覧へ

カテゴリー CATEGORY

最近の記事 RECENT ENTRY

アーカイブ ARCHIVE

月を選択

LL紙パックリサイクル推進研究会のWEBサイトに関するお問い合わせはこちらへ

ページの先頭へ