回収・リサイクル事例 コープネット事業連合
LL紙パックリサイクル推進研究会では、アルミ付き紙パックの回収・リサイクル事例を紹介しております。このレポートの詳細版は、会員専用ページでご覧いただくことができます(閲覧にはIDとパスワードが必要となります)。
1.コープネット事業連合の概要
コープネット事業連合は、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープにいがた、コープみらいの1都7県の6生協で構成される生協の事業連合です。店舗や宅配により消費者に商品を販売するほか、様々な事業を展開しています。
2.背景と経緯
コープネット事業連合は「持続可能な社会の実現」へ向けて、「循環型社会」「自然共生社会」「低炭素社会」を3つの柱として環境への取り組みを進めています。
コープネットでは、1987年から埼玉県北部地域の組合員の自主的な取り組みとして牛乳パックの回収が開始され、1990年には全店舗に拡大しました。処理ルートや取引先がない中で試行錯誤をしながら進めてきました。
生協ではアルミ付き紙パックの人気商品もあり、一部の組合員から「何故アルミ付き紙パックは回収しないのか」という声が以前からありました。かつてはアルミなし紙パックとアルミ付き紙パックを一緒に回収することができませんでしたが、古紙問屋や再生紙メーカーの協力によってそれができるようになり、2009年からアルミ付き紙パックの回収も始めました。現在、コープネット事業連合全てのエリアでアルミ付き紙パックの回収を行っています。
3.取り組み概要(紙パックの回収と減容化)
アルミ付きのものを含む紙パックは、コープネットの店頭に設置してある回収ボックスで回収しているほか、宅配の際に使用済みのものを引き取っています。回収した紙パックは、戻り便を利用してエコセンターに搬入され、エコセンターでは各生協から送られてきた紙パックを回収・ベール化します。その後、再生紙メーカーでトイレットペーパーとなり、商品として販売しています。
生協の組合員は紙パックを出す際のルール「洗って開いて乾かして」を守っていることはリサイクルがうまくいっていることの要因の一つで、例えば、店舗の回収ボックスでの臭いの問題もほとんどありません。
4.今後の課題など
牛乳パックの回収を開始して以来、アルミなしのもののみを回収していたこともあり、アルミ付き紙パックがリサイクル可能であることが組合員に必ずしも十分に認識されていないようです。そのため、店頭での説明ツールやチラシ配布などを通じて、リサイクル可能であることを繰り返し伝えていくことが重要と考えられます。
●取材日時:2014年3月26日(水)
●取材先 :コープネット事業連合 環境政策グループ
コープネット事業連合のWebサイトURL http://www.coopnet.jp/
※ アルミ付き紙パックはリサイクルすることが可能で、実際にトイレットペーパーなどに生まれ変わっています。消費者の皆様がご家庭で使用したアルミ付き紙パックの一部も回収・リサイクルされています。アルミ付き紙パックをどこで回収しているのかをお知りになりたい方は、下記サイトをご参照ください。
アルミ付き紙容器の回収拠点検索(外部サイトに移動します)
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html