回収・リサイクル事例 株式会社米田商店
LL紙パックリサイクル推進研究会では、アルミ付き紙パックの回収・リサイクル事例を紹介しております。このレポートの詳細版は、会員専用ページでご覧いただくことができます(閲覧にはIDとパスワードが必要となります)。
1.株式会社米田商店及び高石リサイクルセンターの概要
米田商店は昭和32年に製紙原料及び製鋼・非鉄原料の回収から事業をスタートし、産業・事業系一般廃棄物の収集運搬を加えて事業を拡大し、現在では、大阪府堺市の本社、第二工場、泉北営業所、山田保管所及び高石リサイクルセンターで有価物の原料化に取り組んでいます。
高石リサイクルセンターでは、自動販売機脇に設置された回収ボックスからLL紙パックや紙カップを回収して破砕・洗浄を行っているほか、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、瓶など自販機ルート等で回収された容器や発泡スチロールの処理も行っています。
2.経緯と背景
自動販売機オペレーター最大手の株式会社ジャパンビバレッジ、紙容器自動販売機所有数最大の株式会社明治、紙容器メーカーの日本テトラパック株式会社の協力によって、2005年に泉北営業所に設備を導入したことをきっかけに自販機ルートでのLL紙パック回収・リサイクルを開始しました。現在では高石リサイクルセンターに設備を移設して処理を行っています。
3.取り組み概要(紙パックの回収、破砕洗浄)
大阪府内にとどまらず、和歌山、奈良、京都、兵庫、姫路にある11の拠点から、自販機脇の回収ボックスで集められた紙パック及び紙カップを回収しています。自販機ルート以外では、集団回収のほか、学校給食で提供された牛乳、牛乳メーカーのルートからも回収しています。
高石リサイクルセンターでは、回収したLL紙パックを専用の機械を使用して破砕・洗浄及び乾燥処理を行っています。破砕洗浄した紙パック等は再生紙メーカーで家庭紙等にリサイクルされ、一般量販店などで販売されています。
4.今後の課題など
自販機脇の回収ボックスには紙パック以外の異物(ごみ)が入っていることも少なくありません。これをそのまま破砕洗浄機に投入すると機器(特に破砕用の刃)を傷めてしまいかねません。そのため、手作業で異物を除去した上で破砕・洗浄を行っています。
一方、自販機ルート以外の集団回収や企業(乳業メーカー)などから回収してくる紙パック等には異物の混入がほとんどないことから、自販機ルート以外の回収チャネルの拡大に努めています。
●取材日時:2014年8月8日(金)
●取材先 :株式会社米田商店 高石リサイクルセンター
株式会社米田商店のWebサイトURL https://yoneda-recycle.com/
※ アルミ付き紙パックはリサイクルすることが可能で、実際にトイレットペーパーなどに生まれ変わっています。消費者の皆様がご家庭で使用したアルミ付き紙パックの一部も回収・リサイクルされています。アルミ付き紙パックをどこで回収しているのかをお知りになりたい方は、下記サイトをご参照ください。
アルミ付き紙容器の回収拠点検索(外部サイトに移動します)
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html