回収・リサイクル事例 株式会社モスフードサービス
LL紙パックリサイクル推進研究会では、アルミ付き紙パックの回収・リサイクル事例を紹介しております。このレポートの詳細版は、会員専用ページでご覧いただくことができます(閲覧にはIDとパスワードが必要となります)。
1.モスフードサービスの概要
モスフードサービスはハンバーガー専門店「モスバーガー」を直営及びフランチャイズ方式で全国に展開しています。店舗数は平成26年10月末現在で1,411店となっています。「人間貢献」「社会貢献」を経営理念に、「食を通じて人を幸せにする」を企業目標としているほか、環境問題にも熱心に取り組んでいます。なかでも、各店舗の自主的な社会・環境活動を応援、表彰する「モスバーガー環境大賞」は、他店舗への刺激となり、良い環境活動が全国に広がっています。
2.モスバーガーでのアルミ付き紙パック回収・リサイクルの取り組み
今回お話を伺ったウェルディ長泉店をはじめ、静岡県内のモスバーガー各店舗では、シェイクミックスなどで使用されているアルミ付き紙パックを回収し、トイレットペーパーにリサイクルしています。リサイクルされたトイレットペーパーは各店舗近くの保育園や中学校などに寄付されています。この取り組みは第7回モスバーガー環境大賞で最優秀賞として表彰され、現在では他の地域でも行われるようになっています。
3.背景と経緯
従業員のお子さんが店舗近くの中学校でリサイクル委員を務めていることから、店舗で使用した牛乳パックをリサイクルするようになったのが始まりです。各店舗で使用する紙パックは牛乳パックばかりではありません。シェイクミックスをはじめとした「アルミ付き」紙パックも使用しています。アルミ付きのものもリサイクルできるのではないかということに気づき、静岡支部店長会で情報収集していくうちに県内にアルミ付き紙パックをリサイクルできる再生紙メーカー(信栄製紙)があることがわかりました。
当初は、県内店長会議の際に、各店舗の店長が紙パックを持ち寄り、再生紙メーカーがそこに取りに来るというかたちで回収をしていましたが、現在では店舗に直接回収しに来るようにもなりました。
4.各店舗での対応
アルミ付き紙パックのリサイクル担当者が特に決まっているわけではありません。アルミ付きのものも含め、店舗内で使用した紙パックはその場で洗って開いて乾かします。例えば、シェイクミックスをミキサーに注いだ後、すぐに紙パックをすすぎ、ハサミを用いて容器を開き、さらに紙パックの内側を洗って水を切って乾かします。以前から勤務しているスタッフはもちろん、新たに入ってきたスタッフに対して特に詳しく教えなくても、誰もが「洗って開いて乾かして」を実行することができます。
5.リサイクル活動に関して工夫していること
紙パックの回収実績を店舗内に掲示しています。このことは、お客様に対するアピールになると同時に、スタッフのモチベーション維持に役立ちます。回収実績を知ることで、店舗スタッフは普段の業務がどのように社会に貢献しているかを実感することができ、納得感を持って回収・リサイクル活動に励むことができます。こうした社会貢献を実感できることが、この活動の継続と拡大につながっています。
●取材日時:2014年11月20日(木) 取材先 :モスバーガーウェルディ長泉店
モスフードサービス株式会社のWebサイト(外部サイトに移動します) http://mos.jp/
※ アルミ付き紙パックはリサイクルすることが可能で、実際にトイレットペーパーなどに生まれ変わっています。消費者の皆様がご家庭で使用したアルミ付き紙パックの一部も回収・リサイクルされています。アルミ付き紙パックをどこで回収しているのかをお知りになりたい方は、下記サイトをご参照ください。
アルミ付き紙容器の回収拠点検索(外部サイトに移動します)
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html