エコプロ2022
日本最大級の環境展示会であるエコプロ2022(主催:一般社団法人サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社)が、2022年12月7日(水)から9日(金)までの3日間、「環境問題とSDGsに向き合い持続可能な社会へ」をテーマに東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。今年は環境や自然災害対策などの総合展示会「SDGs Week EXPO」のなかでひとつの展示会として開かれ、SDGs Week EXPO全体では496社・団体が出展し、3日間の入場者数は61,541人でした。
当研究会は、本年度も「集めて使うリサイクル協会 / 印刷工業会」のブースへの出展協力を行いました。アルミ付紙パック(LL紙パック。以下、「アルミ付」といいます)の特徴である「主な原料は紙」「アルミを使用しているため長期常温保存が可能になり食品廃棄物削減に繋がる」「トイレットペーパーやティシュペーパーなどにリサイクルできる」ことをわかりやすくお伝えし、少ないながらもアルミ付を回収している自治体や小売店が増えてきている現状をお話ししました。展示パネルには「アルミ付紙パックの回収・リサイクルにご協力ください」と大きく表示して展示の趣旨をお伝えしました。アルミ付のリサイクルに強い関心を持ち詳しくお話を聞いていただいた方に、回収拠点検索サイトをお知らせするリーフレットやリサイクル事例集をお渡ししました。
アルミ付のうちスーパーなどでよく見かけるものは野菜やフルーツのジュース、緑茶や紅茶、豆乳などです。200~330ml程度の小さいサイズのものから、1000mlの大きいサイズのものまで様々な容量のものがあります。当日はこれらのうちの一部の商品をサンプルとして展示しました。
来場者にお話を伺うと、アルミ付紙パックはリサイクルできないと思っていた、酒パックのなかにも牛乳パックと同じマーク(識別マーク)がついているものがあるのを初めて知った、といった声がありました。アルミ付を回収している市区町村や小売店の具体例を挙げると、近くで集めていることがわかったので、今後はリサイクルに出すようにしますとのお返事がありました。
本年度は紙パックに使用されているプラスチック製キャップや注ぎ口をどのように処理したら良いかという質問を多く受けました。必ずしも統一されているわけではないので、市区町村が各戸に配布している「ごみ・リサイクルに関するお知らせ」や小売店の回収ボックスなどに記載されている方法に従ってくださいと説明すると、これまであまり意識していなかったが、これからは注意して見てみますといったお返事をいただきました。また、飲料以外ではどのようなものに紙パックが利用されているのかといった質問もあり、脱プラスチックとの関係で紙容器に対する関心が高まっているようにも感じました。
アルミ付も回収しているスーパーの多くはアルミなし紙パックとアルミ付を一緒に回収しており、そうしたスーパーに設置された回収ボックスには「アルミ付紙パックも回収しています」などと書かれたステッカーが貼られているケースが多いことがあまり知られていないことから、本年度のパネルには、一緒に回収していることがわかる回収ボックスの写真を掲載しました。
飲み終わった後のアルミ付紙パックは貴重な再生紙原料となります。このことをより多くの方に知っていただき、リサイクルにご協力いただけるよう、引き続きウェブサイトやリーフレットなどによって情報発信をして参ります。ブースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。
※ LL研が出展協力している「集めて使うリサイクル協会/印刷工業会」のブースでは、展示台、テーブル、椅子などが紙パックをリサイクルして作られています。
なお、リーフレット等で紹介した回収拠点検索サイトへは下記URLでアクセスできます。
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html
LL紙パックの回収・リサイクル事例は下記URLからダウンロードすることができます。
https://ll-pack-recycle.org/download/
※ 今回配布したLL研のリーフレット及び事例集は、ミルクカートン古紙を50%以上配合した印刷用紙を使用して作成しています。