エコプロ2021
日本最大級の環境展示会であるエコプロ2021(主催:一般社団法人サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社)が、2021年12月8日(水)から10日(金)までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインのみでの開催であったため、会場での開催は2年ぶりとなりました。今年は「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに353社・団体が出展し、3日間の入場者数は54,885人でした。
当研究会は、本年度も「集めて使うリサイクル協会 / 印刷工業会」のブースへの出展協力を行いました。アルミ付き紙パック(LL紙パック。以下、「アルミ付」といいます)の特徴である「主な原料は紙」「アルミを使用しているため長期常温保存が可能になり食品廃棄物削減に繋がる」「トイレットペーパーやティシュペーパーなどにリサイクルできる」ことをわかりやすくお伝えし、少ないながらもアルミ付を回収している自治体や小売店が増えてきている現状をお話ししました。展示パネルには「アルミ付き紙パックもリサイクルへ!」と大きく表示して展示の趣旨をお伝えしました。感染防止の観点から資料の配布方法を見直し、今回はアルミ付のリサイクルに強い関心を持ち詳しくお話を聞いていただいた方にのみ、回収拠点検索サイトをお知らせするリーフレットやリサイクル事例集をお渡ししました。
アルミ付のうちスーパーなどでよく見かけるものは野菜やフルーツのジュース、緑茶や紅茶、豆乳などです。当日はこれらのうちの一部の商品をサンプルとして展示しました。来場者にお話を伺うと、「生協の会員なので、いつもリサイクルに出している」「近所のスーパーでは回収しているので、リサイクルするのが普通だと思っていた」とすでにリサイクルに出していただいている方が少なからずいらっしゃいました。また、「自分が住んでいる自治体では回収していないので、リサイクルできないものだと思い込んでいた」、「自治体でも近所のスーパーでも回収していないので、後ろめたい気持ちを抱えながら可燃ごみに出している」といった声もあり、アルミ付リサイクルについて多少なりとも関心をお持ちの方が少なくないようです。アルミ付も回収しているスーパーの多くはアルミなし紙パックとアルミ付を一緒に回収しており、そうしたスーパーに設置された回収ボックスには「アルミ付紙パックも回収しています」などと書かれたステッカーが貼られているケースが多いことをお話しすると、「今度スーパーに行ったときに回収ボックスを注意して見てみます」「ぜひリサイクルに協力したい」などのご感想をいただきました。
飲み終わった後のLL紙パックは貴重な再生紙原料となります。このことをより多くの方に知っていただき、リサイクルにご協力いただけるよう、引き続きウェブサイトやリーフレットなどによって情報発信をして参ります。ブースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。
※ LL研が出展協力している「集めて使うリサイクル協会/印刷工業会」のブースは、情報を記載したパネル、展示台、テーブル、椅子を含めてほとんどのものが紙パックをリサイクルして作られています。また、エコプロ終了後、これらのもののうち可能なものは次回以降も使用することとし、それが難しいものについては主催者を通じてマテリアルごとに分別して再資源化しています。
(参考URL)https://eco-pro.com/2021/outline/002142.html
なお、リーフレット等で紹介した回収拠点検索サイトへは下記URLでアクセスできます。
https://www.bellmark-schoolmilk.jp/alupa/recycle/search.html
LL紙パックの回収・リサイクル事例は下記URLからダウンロードすることができます。
https://ll-pack-recycle.org/download/
※ 今回配布したLL研のリーフレット及び事例集は、ミルクカートン古紙を50%以上配合した印刷用紙を使用して作成しています。