LL紙パックは、数ヶ月の品質保持期限を実現することができる
高度なニーズを満たす紙容器です。
LL紙パックのLLとは、ロングライフ(Long Life)の略です。LL紙パックは70%以上の再生可能資源を活用し、ポリエチレン、アルミ箔の長所を活かし、紙容器でありながら、数ヶ月の品質保持期限を実現することが出来る高度な市場のニーズを満たす容器です。LL紙パックの販売量は、国内で販売されている飲料用紙容器の約4分の1を占める量になります。
森林から生まれる主原料
主原料となる紙は、森林から生まれ、その森林は石油や鉱石などの枯渇資源とは異なり、人の手によって生み出すことの出来る「再生可能な資源」であり、適切に管理することで「持続可能な資源」となります。飲料容器の中で、再生可能な資源を最も多く使用する紙容器は、化石資源由来のCO2排出量が少なく、リサイクルにも対応しています。
数ヶ月の品質保持期限を実現
容器に関する技術的な特徴は、端的に言うと、アルミ箔がコーティングされているかいないかです。数ヶ月の品質保持期限のフルーツジュース、野菜ジュース、お茶、牛乳、乳飲料、スープ、お酒などに使用されているアルミ箔コーティング加工技術。アルミ箔がコーティングされていることによって、光や酸素などの中身の品質が劣化する要因から守ることが出来るようになり、数ヶ月の品質保持期限を実現できるのです。
「その他紙製容器包装」としての位置づけ
消費者の皆様が飲み終わって、リサイクルしようとした時に、アルミ箔が理由でリサイクルが難しく、これまで市場に出回ったものは、一部を除き、ほとんどが燃えるゴミとして廃棄されていました。容器包装リサイクル法では、LL紙パックは「その他紙製容器包装」のひとつとして位置づけられていますが、その回収状況はまだまだ低いレベルと言わざるを得ません。
LL紙パックを回収・リサイクルしている地域の広がり
LL紙パックに使用されている紙繊維は、純粋なパルプに匹敵するほどの強さと長さを持った良質の再生紙用原料です。近年の再生紙メーカーの技術的な発展を受けて、LL紙パックを原料として使用するメーカーもいくつも出てきています。そして、自販機オペレーター、企業、スーパー、生協などにより、実際にLL紙パックを回収し、リサイクルしている地域も広がりつつあります。